ネタを募集したところ、一番投票数が多かった「デザイナーとして成長するためにやってきたこと」を自分の過去を振り返り5つにまとめてみました。
またそこそこ力つけたデザイナーが伸び悩むみたいな課題もリクエスト頂いたので、自分がやってきたことを踏まえ、なるべく参考になるように具体的なアクションもあわせて書いてみました。
(あまり参考にならなかったらごめんなさい)
INDEX
どんな仕事でもそうだと思いますが、
まず最初は圧倒的な量をこなすことが成長に必要な要素だと思います。
【自分が経験してきたこと】
本業や副業、学校の課題等も含めて、月に300時間以上はデザインすることに時間を投資していった結果、Webデザイン、グラフィックデザイン、UI / UXデザイン、ブランディング、CI / VI、動画編集など一通りできるようになり、デザインを初めて3ヶ月程度ちょっとで営業せずとも口コミのみで案件相談が来るまでになりました。(今では多い時で1日に4件ほど)
【今すぐできる具体的なアクション】
・本業以外でデザインの仕事をする。
・移動時間は広告や電車内の動画、ピンタレストなどで良いデザインを見て思考する時間にあてる。
・昼休みも勉強や副業の時間にあてる
・休日も勉強や副業の時間にあてる
・基本寝る以外、デザインスキルを伸ばすために時間を投資する
以前書いた記事にもフィードバックの大切さについて書きましたが、自分のデザインに対して、客観的かつ専門的なフィードバックをもらい、それを改善していくことが成長していくうえで必要なプロセスだと思います。
全ての仕事においてもいえるかもしれませんが、結局”trial and error”をどれだけ積み重ねて経験値を溜めていくかが、成長のベクトルを決めていくのかなと。
【自分が経験してきたこと】
前職で経験豊富なデザイナー2人から、毎回デザインのフィードバックがもらえていた環境で働いていたため、言われたことを毎回メモし、即座に改善していったことで、デザインの基礎力を磨くことができました。
【今すぐできる具体的なアクション】
・上司や友達、経験豊富なデザイナーから自分のデザインに対してフィードバックをもらう
・言われたことを素直に受け止め、何故そう思われるのかを言語化する
・フィードバックを金言と受け取り、即座に改善していく
・1日あけるなどして、自分のデザインを客観的にみる
・少しでも自分の中で違和感を感じた部分は他人も同じように感じることが多いため、必ず修正する
デザイン全ての要素に対して、一つ一つ明確な理由や根拠を説明できるようにしておくこと。
・なぜその構成にしたのか?
・なぜそのイラストや写真を選定したのか?
・なぜそのアイコンにしたのか?
・なぜその余白にしたのか?
・なぜそのフォントを選んだのか?
・なぜその色にしたのか?
なんとなくこれが良いからとか、みんな同じようにやっているからで考えるのではなく、何故このデザインにしたのか?と論理的に考えるようにすることで、より説得力のあるデザインができるようになっていくと思います。
【自分が経験してきたこと】
デザイン4原則、WebやUIデザインにおけるマージンルール、レイアウトの効果、フォントが人に与える印象、色彩心理学、認知心理学、行動経済学、マーケティングなどあらゆる知識を身につけていったおかげで、デザインをするうえでの意思決定の質とスピードが格段にあがっていきました。
この図でいうと、半分を占める「思考力」こそ論理的にデザインを考える力だと考えています。
出典:https://twitter.com/akiyama_leaf/status/1222563658913333248?s=20
【今すぐできる具体的なアクション】
・デザイン4原則を徹底する
・フォントが人に与える印象を学ぶ
・色が人に与える心理的効果を知る
・デザインに役立つマーケティングや心理学を勉強する
・人間を深く観察する、理解する、共感する
・ユーザーになりきる、もはや自分がユーザーになる
世界中の優れたデザインをトレースすることが、やっぱり王道な気がします。何故ならあらゆるテストをして改善を積み重ねていった結果として、今のようなデザインになっているケースが多いからです。
特にApple、Google、Facebookのサービス設計は非常に参考になります。
自分がデザインを担当するサービスに近い、一流のデザインを徹底的に真似しましょう。
ただし、真似するだけでは再現性がないので、なぜそのようなデザインになっているのか仮説を立ててみることをおすすめします。
またターゲットユーザーごとにデザインを変えていく必要があるので、あくまでユーザー視点は忘れずに。
【自分が経験してきたこと】
アプリやサービスのデザインをする際は必ず、世界で最も優れたデザインを徹底的にリサーチ。ライブ配信アプリをデザインした時はInstagram、TikTok、Pocochaを参考に、あるポータルサイトメディアをデザインしたときはAirbnb、note、Goodpatchさんのサービスを参考にしました。このリサーチする過程で自分の中のデザインの引き出しが溜まっていくので、結果的にデザインの質とスピードが格段に上がりました。
とにかくトレースはおすすめ。
【今すぐできる具体的なアクション】
・デザインガイドラインを読み込む
・App Store、Google Mapsなどの優れたUI/UXデザインをトレースする
・優れたデザインをリサーチして、なぜそのデザインなのか考える
・PinterestやGoogle画像検索をフル活用する
・DribbleやBehanceの最新のトレンドデザインをチェックする
・流行りのハイブランドのデザインをチェックする
そこそこ力つけたデザイナーが伸び悩む課題にはずばりこれなんじゃないかなと思います。
藤原さんが言うところのキャリアの大三角形のイメージに近いですね。
藤原和博流「100万人に1人」の存在になる方法AIの台頭や一層のグローバル化、就活の地殻変動などの影響で到来する「仕事が消滅する時代」。本連載では、藤原和博氏の著書『1diamond.jp
自分が好きで得意なことで、100人に1人の人材をまずは目指していくと良いでしょう。
【自分が経験してきたこと】
コーチ×塾講師×営業×コンサルタント×デザイナー×スタートアップ業界の人脈などが複数組み合わさって、今のデザイナーとしてのポジションにいるのかなと。(それぞれ100人に1人とまではいきませんが)
またダンサー×デザイナーという立場から、エンタメ、ダンス業界のデザインは得意領域になりました。新しいことにたくさん挑戦していった結果、点と点が繋がり、一つの線になった感じ。
計画的偶発性理論など近いかも。
【今すぐできる具体的なアクション】
・ディレクションやマネジメントを率先してやる
・マーケティングの知見を身に付ける
・コピーライターになる
・写真や動画制作を始める
・認知心理学や行動経済学を学ぶ
・自分でビジネスを始める
・個人開業する、起業する
とはいえ、セルフイメージを高めることが人が成長していくうえで最重要だと個人的には認識しています。
なぜならセルフイメージが低い人は、自分に自信を持てないため、何か新しいことにチャレンジしたり、行動することができないからです。
成長していくうえで、チャレンジすることが必要不可欠なのにも関わらず。
言い過ぎかもしれませんが、ロジックとしては、
セルフイメージが低いので自信がない。
自分に自信を持てないために行動ができない。
行動をしないので、失敗をしない。
失敗をしないので、何も改善できない。
何も改善しないので、1mmも成長しない。
となってしまうんじゃないかなあと。
この動画の6分前後の話に結構近いと思いました。セルフイメージが高いから、良いポジションにつけ、チャンスが得られやすくなるので、結果的に成長するというロジック。
実際に弊社の取り組みとして、インターン生に個人開業させたり、プロ意識を持ってもらうためにプロのデザイナーとして接したり、プロとして必要なマインドやコミュニケーションスキルなどを教育しています。
自分の過去を振り返ってみて、やってきたこと、意識してきたことをまとめてみました。
これからデザイナーを目指す方、デザイナーとして成長していきたい方の背中を押せるような内容になっていれば幸いです。
ぜひ自分の中の眠っている創造性を発揮して、自己実現を目指していきましょう!
まだ要件が固まってない段階でもご安心ください。
Maslowの営業プロデューサーが、コーチング技術を活用したヒアリングで、企画から一緒に考えさせていただきます。