養鶏の事業を展開したEggSmart株式会社。日本の現状、養鶏業界では鶏が檻の中で飼われていることが大半で、鶏が自由に動ける平飼いという飼い方は普及していません。鶏の飼育環境を改善したい想いからEggSmartを立ち上げた宮崎さん。今回、Maslowに卵のパッケージ作りとクラウドファンディングのページ作成の依頼をしていただきました。依頼を通して改善された点や定性的、定量的効果についてインタビューしました。
聞き手:伊藤達也(Maslow事業開発マネージャー)
アシスタント:石川花(Maslowアシスタントデザイナー)
INDEX
伊藤:EggSmartの事業内容について教えてください。
宮崎さん:EggSmartの中心的な事業は養鶏場の経営で、ほかには他企業からの受託で広告運用を行なっています。養鶏場の経営は、鶏の飼育から集卵、出荷までと一通りの業務を行っています。卵の主な出荷先は小売で、たとえば地元の市が運営する農水産物拠点、いわゆる道の駅のようなところなどですね。ほかにもオンラインやECサイトも販売しています。
▲今回デザインさせていただいたパッケージ
伊藤:今回Maslowに依頼した内容を教えてください。
宮崎さん:EggSmartの卵を売り出していくうえでのパッケージ作りとクラウドファンディングのページ作成をお願いしました。パッケージ作りは、シールのパッケージと外箱のパッケージの2種類を依頼。それと同時に、そもそも弊社の卵のブランドのもつ価値やブランドの骨子についても最初から一緒に考えてもらいました。
実際に考えたブランド知覚価値
伊藤:御社にデザイナーは在籍していますか?
宮崎さん:いないですね。昔ロゴ作成を一度外注のデザイナーに手伝ってもらいました。あとは私が少しデザインができるので、バナーの作成に少し携わったり。ですが、社内だけでは十分にデザインできる人はいないですね・・・。
伊藤:今回、Maslowにパッケージ作成の依頼をしていただきましたが、依頼前に抱えていた課題などはありましたか?
宮崎さん:まさに弊社にインハウスのデザイナーがいなかったことですね。ブランドの方針や今後のコンセプトなどを踏まえて、本格的なデザインをできる人が社内にいなかったので、デザインをお願いしました。
▲リサーチしたパッケージデザイン
数あるデザイン会社のなかでも評判のいいMaslowのデザイン提案
伊藤:では、数あるデザイン会社のなかでMaslowを選んだ決め手などはありますか?
宮崎さん:デザインを安心して頼める会社があまり見当たらなかったこともあり、デザイナー探しにはかなり苦戦していました。しかし、Maslowは知人や面識もある会社はもちろん、ネット上で口コミが群を抜いていいと思っていました。
また、タイムライン上に出てくる数あるデザイン会社のなかでも、Maslowが一番目立っていた印象があります。Maslowの発信している内容をみて安心感をもつことができました。そこで一度依頼内容や予算感を話し合い、問題がなさそうでしたのでお願いしました。
クライアントの考えを言語化してデザインに落とし込む
伊藤:Maslowの依頼を通して、コミュニケーションやスピード感などはいかがでしたか?
宮崎さん:デザインのアウトプットが一番印象に残っています。もともとブランドのコンセプトについてはある程度固まっていたので、そこからMaslowの担当者と私のなかで言語化したのですが、その言語化したことをデザインにうまく落とし込んでいただいた部分には圧倒しました。
また、担当者とのコミュニケーションも非常に取りやすかったです。企業間でのやり取りではありましたが、ラフに力を抜いていろいろ相談することができました。レスポンスも当日、翌日には返ってきたのでかなり助かりました。
上記のようなディスカッションを何往復も繰返し、ブランドターゲットやベネフィットの解像度を上げていきました。
伊藤:それはよかったです。スピード感いかがでしたか?
宮崎さん:はい、はやいスピード感で納品してもらいました。コンセプトの再確認からパッケージ作成、クラウドファンディングのページ作成など、2ヶ月で全体のプロジェクトが完了。注力していたデザインのアウトプットは、1ヶ月と短い期間で行っていただきました。
パッケージデザイン及びクラウドファンディングのページデザイン支援を行わせていただき、クラウドファンディング目標金額の100万円を5日で達成
伊藤:日本のベンチャー企業にはデザインに力を入れるより、開発など目に見えるマストなものにお金をかけるイメージがあったのですが、宮崎さんがデザインを重視しようと思ったきっかけはありますか?
宮崎さん:私自身、卵を販売するにあたって、デザインに投資をすることはマストであると考えています。というのも、EggSmartの展開している事業はデザインがマストなんですよね。海外の調査や学術研究で、デザインに投資した養鶏の卵のパッケージと投資していないパッケージでは、結果的にデザインに投資した方が多くのリターンを得られることが証明されています。
卵のパッケージはリアルプロダクトなので、商品の特性上無料で試せなかったり、購入に至るまでに見た目で判断するしかありません。目の前にある情報で一番大きいものといえばデザインだと思うので、自ずとリアルプロダクトにデザインが効果的な要因であるといえるのでしょう。
発売から約1年で累計販売個数が4000万個を突破した明治「ザ・チョコレート」パッケージに関する消費者調査で9割以上の好感度があった。
参考:https://next.rikunabi.com/journal/20180221_C/
伊藤:Maslowに依頼した結果、どのような成果があらわれましたか?
宮崎さん:クラウドファンディングの最終支援総額は135万円集まりました。目標金額の100万円を5日で達成することができたのは、間違いなくデザインのクオリティが高かったからだと思います。
また、ブランドのパッケージを見せたときに「すごくイケてるね!」「かわいいね!」とお褒めの声をいただくことも増えました。私は身分上、大学生でもあるので、このような効果を発揮することにより、大学生が遊びで卵を販売しているイメージではなく、企業としてしっかりと運営していることを実感してもらえたかなとも思います。https://platform.twitter.com/embed/Tweet.html?dnt=true&embedId=twitter-widget-0&features=eyJ0ZndfZXhwZXJpbWVudHNfY29va2llX2V4cGlyYXRpb24iOnsiYnVja2V0IjoxMjA5NjAwLCJ2ZXJzaW9uIjpudWxsfSwidGZ3X2hvcml6b25fdHdlZXRfZW1iZWRfOTU1NSI6eyJidWNrZXQiOiJodGUiLCJ2ZXJzaW9uIjpudWxsfSwidGZ3X3NwYWNlX2NhcmQiOnsiYnVja2V0Ijoib2ZmIiwidmVyc2lvbiI6bnVsbH19&frame=false&hideCard=false&hideThread=false&id=1369809769473568776&lang=ja&origin=https%3A%2F%2Fnote.com%2Ftaqno%2Fn%2Fn0ecd984b7499&sessionId=7fec2969a72a476f47ff7d4bbc3cee2666b67d3e&siteScreenName=note_PR&theme=light&widgetsVersion=2582c61%3A1645036219416&width=550px
伊藤:Maslowを他社におすすめするとしたら、どのような企業にマッチしていると思いますか?
宮崎さん:DtoC企業には間違いなくおすすめしたいですね。もし近くに信頼するデザイナーがいない場合は選択肢の一つとしてMaslowに無料相談してみるのもいいと思います。DtoC企業にマッチしていると思う理由は、デザインに投資する価値がほかのサービス業より高いと思っているからですね。DtoCはオフラインのプロダクトかつ、世界観が重要なので、デザインによって購入される確率が高くなると思います。
また、DtoCの商品を買う人は新しいもの好きな消費者が多いイメージですね。
なので、デザインにも秀逸さを求める人は多いのかなと。どのプロダクトも、もともと実績がないのは当たり前のことです。なので、消費者はアーリーアダプターとしてブランドそのものについてや、コンセプト、背景を知って応援したいと考える傾向が強いと思います。なので、DtoC企業はデザインを改善することでシナジー効果を得ることにつながると考えています。
伊藤:ぜひお気軽に相談していただきたいです。今回はお話しいただき、ありがとうございました!
宮崎さん:こちらこそありがとうございました!
あっくんコメント
宮崎さんとお会いして初めて「平飼い卵」の存在を知り、実際にスーパーで買って食べたりしたのですが、確かに普通の卵よりも明らかに美味しく衝撃でした。ブランドについてもかなり白熱したディスカッションをすることができ、結果的に良いものができたんじゃないかなと思います。
また今回のプロジェクト成功のおかげもあり、CAMPFIREさんとも公式に協業させて頂くことになりました。
ありがとうございました!
まだ要件が固まってない段階でもご安心ください。
Maslowの営業プロデューサーが、コーチング技術を活用したヒアリングで、企画から一緒に考えさせていただきます。